カテゴリー: 不妊治療・妊活

  • 人工授精(AIH)4回の挑戦。

    人工授精(AIH)4回の挑戦。

    タイミング法を6周期終え、次のステップとして人工授精(AIH)に進みました。

    先生からは「タイミング法の延長のようなもの」と説明を受け、そこまで大きなハードルは感じていませんでした。方法を変えれば妊娠できるかもしれない。そんな前向きな気持ちのまま、AIHをスタートしました。

    結果的に、AIHは4回行いました。

    かすりもしませんでした。

    AIHの流れ

    基本的な通院の流れはタイミング法とほぼ同じでした。

    ・生理3〜5日目(D3〜D5)に受診

    ・卵胞チェック

    ・排卵が近づいたら排卵検査薬を使用

    ・陽性が出た当日、もしくは翌日にAIH実施

    今回は卵胞を育てるために「クロミッド」という薬も服用しました。

    AIH実施日は排卵検査薬の陽性次第。

    直前まで日程が確定せず、予定は常に空けておく必要がありました。

    採精は自宅で行い、実施時間の3時間以内に持参。

    夫の仕事との調整も必要で、このスケジュール管理は思っていた以上に大変でした。

    初めてのAIH当日

    受付で精子カップを提出し、調整を待ちます。

    呼ばれたら、いつもの内診台へ。

    処置自体はあっという間でした。

    器具が入るのでいつもより不快感はありましたが、

    「え?もう終わり?」と思うほど短時間。

    思っていたよりもあっさりしていました。

    だからこそ、どこかで思っていました。

    これなら、いけるんじゃないか。

    3回目を終えた頃

    ネットで目にした言葉。

    「AIHで妊娠する人の多くは3回目までに成功する」

    3回終わった時、結果は出ていませんでした。

    ここで初めて、

    私、妊娠できるんだろうか…

    という不安が強くなりました。

    体外受精という“最後の砦”

    次のステップは体外受精。

    でも私の中では、

    ・本当に不妊の人がする治療

    ・最後の手段

    ・自分とはまだ少し遠い存在

    そんな印象がありました。

    当時は保険適用になった頃でしたが、それでも金銭的な不安は大きく、タイミング法からAIHへ進む時とは比べものにならない“壁”を感じていました。

    それでも。

    今やめたら、妊娠する術がなくなる気がして。

    最後にもう1回AIHをやって、それでダメなら進もう。

    そう決めました。

    4回目の失敗

    結果は、陰性。

    かすりもしませんでした。

    このとき、ようやく覚悟が決まりました。

    もう進むしかない。

    希望を持って始めたAIH。

    でも4回の挑戦は、私に現実を突きつけました。

    そして、体外受精へ。

  • いよいよ不妊治療スタート。タイミング法で見えた現実。

    いよいよ不妊治療スタート。タイミング法で見えた現実。

    手術後の経過観察で「問題なし」と言われ、

    妊活再開の許可が出ました。

    次の生理が来たら受診。

    やっと、やっとスタート地点に立てた気がしました。

    正直、このときの私はかなり期待していました。

    手術で卵巣はきれいになった。

    直接的な不妊原因ではないと言われていたけれど、

    「これでスムーズに妊娠できるかも」と本気で思っていました。

    ネットでも

    “手術後すぐ妊娠しました”

    という体験談を目にしていたので、

    タイミングが合えばいけるだろう、と

    どこかで軽く考えていた部分もありました。

    タイミング法の基本的な流れ

    私の通っていたクリニックでは、こんな流れでした。

    ・生理3〜5日目(D3〜5)に受診

    ・約1週間後に再受診

    ・卵胞の成長を見て、必要なら2日後などに追加受診

    ・「このあたりでタイミングを」と指示

    ・排卵確認後、生理が来たらD3〜5に受診/来なければ3週間後

    とてもシンプルです。

    あっさり始まりました。

    通院が難しい場合は排卵検査薬も併用してね、というスタンス。

    ただ、病院で処方される検査薬は

    1回の受診で2本まで、1ヶ月最大6本。

    正直、それだけで排卵日をカバーするには心許ない本数でした。

    排卵日を中心に回る生活

    「このあたりでタイミングを」

    そう言われると、その数日が一気に特別な日になります。

    今日かな?

    明日かな?

    基礎体温や体の変化に敏感になり、

    排卵日付近はそわそわ。

    そして何より大変だったのは、

    “指示された日に確実にタイミングを取ること”。

    こちらは先生の指示通り伝えますが、

    夫にも仕事や疲れがある。

    気分が乗らない日もある。

    「この日」と決められることのプレッシャーは、

    思っていたよりも大きなものでした。

    タイミング法は“数打ってこそ”とも言われます。

    だからこそ、

    今日ちゃんとできるかな、と考えること自体が

    少しずつストレスになっていきました。

    夫はとても協力的でしたが、

    きっと彼なりに大変だったと思います。

    判定までの時間と、リセット

    排卵後、生理予定日が近づくと

    ほんの少しの体調変化にも敏感になります。

    検索魔にもなります。

    「これって着床症状?」

    「いつもより胸が張ってるかも?」

    期待と不安が入り混じる時間。

    そして、生理が来た瞬間。

    あれ?

    という静かな現実。

    それを夫に

    「だめだった」

    と伝えるのが、何よりしんどかったです。

    自分の落ち込みよりも、

    一緒に頑張ってくれた人に結果を伝えるつらさ。

    これを6回繰り返しました。

    半年で見えたこと

    6周期、約半年。

    正直、環境は悪くなかったと思います。

    卵巣はきれい。

    排卵も確認できている。

    タイミングも大きく外してはいない。

    それでも、6回続けてかすりもしない。

    そのとき、初めて思いました。

    この方法では難しい“何か”があるのかもしれない、と。

    ステップアップを決めた理由

    半年を終え、先生に相談しました。

    次のステップ、人工授精(AIH)。

    金銭的な負担もそこまで大きくは上がらず、

    タイミング法の延長のような方法。

    「やってみましょう!」

    と明るく勧めていただき、

    私たちも前向きに決断しました。

    正直なところ、

    少し吹っ切れた気持ちもありました。

    方法を変えれば、いけるかもしれない。

    当時はまだ、

    “次に進めばすぐ妊娠できるだろう”と

    どこかで軽く考えていた部分もあったと思います。

    でも、少しでも早く妊娠したい。

    その思いが、何より強かった。

    こうして、私たちは人工授精へと進むことになりました。

  • 卵巣嚢腫の手術入院を体験|5日間のリアルな入院生活記録

    卵巣嚢腫の手術入院を体験|5日間のリアルな入院生活記録

    ※私は腹腔鏡手術で卵巣嚢腫を摘出しました。

    これから手術を控えている方の不安が、少しでも軽くなれば嬉しいです。

    卵巣嚢腫と診断された話はこちらから。

    入院1日目(手術前日)

    入院当日は、

    ・血液検査

    ・定期的な体温、血圧測定

    がありました。

    前日はまさかの“快適モード”。

    ご飯も美味しくいただき、シャワーも浴びて、意外とリラックスして過ごせました。

    看護師さんから

    「明日絶食だから、甘いもの買っておいてもいいですよ〜」

    と言われ、売店でスイーツを購入。

    ゲームをしたりしながら、のんびり。

    「いよいよ明日か…」という緊張はありつつも、想像していたより穏やかな時間でした。

    入院2日目(手術当日)

    手術は15:00〜。

    絶食は0:00まで、飲み物は13:00まででした。

    午前中は内診と超音波検査。

    お昼過ぎには浣腸。

    「5分耐えてください」と言われましたが…

    全く耐えられず(笑)

    全身麻酔・腹腔鏡手術

    手術室は独特の空気。

    希望したBGMを流してもらいましたが、

    正直ほとんど記憶にありません(笑)

    全身麻酔前に裸になりましたが、室内はふわっと暖かく、不思議と怖さは少なかったです。

    結果として

    ・両側の嚢腫

    ・腸との癒着あり

    だったため、手術時間は約4時間半かかったそうです。

    手術直後

    終わった直後、手術室前で待っていてくれた夫と対面。

    麻酔が全然覚めておらず、

    「旦那さんですよ〜!」

    と肩を叩かれても、返事がやっと。

    目もほぼ開かず(笑)

    長時間待ってくれて、手術の成功を確認し、両親への連絡も済ませてくれていたそうです。本当に感謝しかありませんでした。

    そして夫は、私と対面した直後に、手術で摘出した腫瘍を見せられたそうです(笑)

    「こんな感じか〜」という感想だったみたいですが、苦手な方だったらなかなか衝撃だったのでは…と思います。

    術後のつらさ

    術後は

    ・着圧タイツ

    ・マッサージ機

    ・点滴

    ・酸素マスク(数時間)

    ・尿カテーテル

    が装着され、自力で身動きが取れない状態。

    これが本当にしんどかった。

    「ちょっと暑いです…」

    「酸素マスクいつ外れますか…?」

    ぼそぼそ聞いていたのを覚えています。

    寝そうになっては起きての繰り返し。

    寝返りも自分ではできず、看護師さんの介助が必要。

    朝方まで続いた“拘束感”は、時間の感覚もなく、とにかくつらかったです。

    入院3日目(術後1日目)

    朝食はお粥。

    起き上がることすら自力では無理で、ベッドを起こしてもらいました。

    カテーテルと点滴がついたまま、なんとか食べようとするも、思ったより全然食べられない。

    術後はずっと37度台の微熱。

    基本は横になったまま。

    携帯も触る気になれませんでした。

    歩行訓練

    午前中、着替えと体拭きのタイミングで歩行訓練。

    点滴スタンドを支えに、ふらふらとトイレまで。

    尿カテーテルを外してもらいました。

    この時点で残っていたのは痛み止めの点滴のみ。

    ここから回復スピードが上がった気がします。

    入院4日目(術後2日目)

    お昼に点滴が外れ、ついに身軽に。

    痛み止めは錠剤へ。

    便をやわらかくする薬も処方されました。

    「出ないのは不安。でも気張るのは怖すぎる…」

    無事その日の夜に出て一安心。

    起き上がる・寝返り・姿勢変更のときに痛みはあるものの、耐えられるレベルに。

    ご飯も食べやすくなり、携帯やゲームも触れるようになりました。

    午後の診察では

    ・傷跡はきれい

    ・卵巣もかなりきれい

    と言われ、本当に安心しました。

    入院5日目(術後3日目・退院)

    夫に迎えに来てもらい、無事退院。

    今でも忘れられないのが、

    手術当日の朝に生理が来たこと(笑)

    術後のだるさと重なっていたかもしれません。

    本当に、病院のスタッフの皆さんには感謝しかありません。

    退院後の生活

    数日間はふらつきもあり、自宅でゆっくり。

    その後、仕事復帰。

    日常生活は問題なし。

    でも

    ・笑う

    ・お腹に力を入れる

    と少し痛みがありました。

    力仕事は免除してもらっていました。

    傷口ケア

    退院後約3週間の経過観察までは

    ・入浴禁止(シャワーのみ)

    ・へその傷は毎日ガーゼ交換

    見るのも触るのも、少し怖かったです。

    そして妊活再開へ

    術後の経過観察で「問題なし」と言われ、

    妊活再開の許可が出ました。

    次の生理のタイミングで受診。

    ようやく、再スタートを切ることができました。

    これから手術を受ける方へ

    正直、術後はつらいです。

    でも、回復は思っているより早い。

    そして何より、

    終わった後の安心感は大きいです。

    不安な気持ち、怖さ、全部普通。

    大丈夫です。

    少しでも参考になれば嬉しいです。

  • 卵巣嚢腫が見つかりました。妊活より先に手術と言われた日のこと。

    卵巣嚢腫が見つかりました。妊活より先に手術と言われた日のこと。

    クリニックでの内診のあと、先生が少し静かに言いました。

    「両方の卵巣に嚢腫がありますね。」

    頭が真っ白になりました。

    大きい方は約7cmのチョコレート嚢腫。

    もう片方は4〜5cmほどの皮様嚢腫。

    サイズ的にも、手術が必要になる可能性が高いと言われました。

    さらに、血液検査では腫瘍マーカーの値が高めとのこと。

    妊活よりも、まずは詳しい検査を優先しましょうと。

    妊娠できない直接の原因ではないけれど、

    妊娠したときのリスクになる可能性がある——

    その言葉が、今も強く心に残っています。

    妊娠の前に、手術。

    しかも「腫瘍」という言葉。

    怖くて、怖くてたまりませんでした。

    MRI検査までの不安

    MRIを勧められ、検査日までの期間は検索ばかりしていました。

    「卵巣嚢腫 手術」

    「チョコレート嚢腫 妊娠できる」

    「腫瘍マーカー 高い」

    悪い想像ばかりしてしまい、

    夜になると不安が大きくなりました。

    夫にも伝えましたが、

    「大丈夫だよ」と言いながらも、きっと同じくらい不安だったと思います。

    妊活が、いきなり足踏み

    手術日は、最初の診断から約半年後になりました。

    やっと「妊活を頑張ろう」と決意して通院を始めた矢先。

    まさかの足止め。

    焦りもありました。

    年齢のこと、AMHのこと、卵巣へのダメージ。

    手術で卵巣機能が下がる可能性があるとも説明されました。

    実際、術前はAMHが5ほどあったのが、術後は4前後に下がりました。

    数字として見たとき、やはりショックはありました。

    妊娠を考えた「少し甘め」の手術

    手術は腹腔鏡による全身麻酔でした。

    結果は良性。

    そして、完全に取り切るという方法はとりませんでした。

    これから妊活をすることを考え、

    良い卵巣組織まで取りすぎないように——

    クリニックからもその希望を伝えていただき、

    「少し甘めに取る」方針になりました。

    将来の妊娠の可能性を残す選択でした。

    正解だったかはわかりません。

    でも、あのときの私は

    「妊娠できる体を守りたい」

    その一心でした。

    手術後のリアルな感覚

    気づいたら手術は終わっていました。

    でも、そこからがつらかった。

    意識が戻っても体は動かせない。

    酸素マスクが苦しい。

    微熱が続く。

    お腹は筋肉痛のように痛い。

    何をするにも、お腹に力が入る。

    日常生活は、こんなにも腹筋を使っていたのかと実感しました。

    歩くのも、起き上がるのも、一苦労。

    怖さとは別の「現実的な痛み」がそこにはありました。

    でも、この経験は無駄ではなかった

    少し不思議ですが——

    この腹腔鏡手術の経験は、後の帝王切開のときに活きました。

    お腹を切るということ。

    動きにくさ。

    回復までの感覚。

    「あ、この感じ知ってる」と思えたことで、

    出産後はそこまで不安にならずに済みました。

    もちろん、できれば経験したくなかった出来事です。

    でも今振り返ると、

    あの手術は私の妊活の大きな転機であり、

    体と本気で向き合うきっかけでもありました。

    妊娠の前に、まず自分の体を守る

    妊活を始めるつもりが、

    思いがけず手術からのスタートになりました。

    遠回りに感じました。

    でもあのとき、

    「妊娠できるか」よりも先に

    「安全に妊娠できる体か」を考える時間をもらえたのかもしれません。

    怖かった。

    不安だった。

    足踏みしたように感じた半年間。

    それでも、この経験は確実に

    次のステップへとつながっていました。

    手術の詳細はこちらの記事で詳しく記載しています。

    【腹腔鏡での卵巣嚢腫の手術体験】

  • 不妊治療クリニック初診の流れ|内診・採血・夫同席の体験談

    不妊治療クリニック初診の流れ|内診・採血・夫同席の体験談

    不妊治療クリニックの初診。

    予約するだけでも勇気がいりますよね。

    「何をするの?」

    「内診ってどんな感じ?」

    「夫は一緒に行ったほうがいい?」

    私も同じ気持ちで初診の日を迎えました。

    この記事では、実際に体験した初診の流れや検査内容、夫の同席について、リアルな感想を交えてまとめます。

    これから受診を考えている方の不安が、少しでも軽くなれば嬉しいです。

    不妊治療クリニック初診の流れ

    私の通っていたクリニックでは、初診はおおまかに以下の流れでした。

    ・受付、問診票の記入

    ・内診

    ・血液検査

    ・今後の方針についての説明

    想像していたよりも淡々と進みます。

    でも一つ一つが「いよいよ始まる」という実感につながる時間でした。

    クリニックの雰囲気と第一印象

    クリニックに入った瞬間の印象は、

    「いろいろな人がいるなあ」

    ということでした。

    年齢層はさまざまで、おそらく大半が妊娠を希望して通っている方たち。

    19時まで受付していたので、仕事帰りと思われる方も多く見かけました。

    待合室の大きなモニターには、

    ・体外受精の成功率

    ・年齢による流産率

    ・採卵方法

    ・治療の大まかな流れ

    など、たくさんの情報が流れていました。

    ただその時の私は、

    「タイミングを見てもらえばすぐ授かるかも」

    と、どこかで思っていて。

    それらの情報が、まだ完全には自分ごとになっていませんでした。

    内診台のリアルな感想

    正直に言うと、一番衝撃だったのは内診台です。

    内診エリアはカーテンで仕切られていて、先生の顔は見えず、声だけが聞こえます。

    慣れない体勢。

    恥ずかしさ。

    緊張。

    そして独特の違和感。

    少し気持ち悪さもあり、

    「何これ…」

    と戸惑いました。

    一瞬、

    「私、これで出産できるの?」

    と本気で思ったほどです。

    でもこれは特別なことではなく、多くの人が通る最初の一歩なのだと思います。

    初診から採血は多い?

    これから通う方にお伝えしたいのが、採血の多さです。

    初診では、

    ・感染症検査

    ・AMH(卵巣予備能)検査

    ・ホルモン値の測定

    など、さまざまな血液検査があります。

    治療内容や周期によっては、通院のたびに採血をしていた時期もありました。

    また、感染症検査は夫も必要です。

    「え、そんなに検査するの?」

    と思うかもしれませんが、安心して治療を進めるために必要な確認です。

    麻疹・風疹の抗体検査について

    初診では、麻疹・風疹の抗体検査もありました。

    妊活を意識するまであまり知らなかったのですが、抗体が低い場合はワクチン接種を勧められることがあります。

    そして接種後は一定期間、避妊が必要になるケースもあります。

    「よし、今日からスタートだ!」

    と決意して来院しても、数ヶ月足止めになる可能性があることも知りました。

    知っておくだけでも、心構えが変わると思います。

    夫の同席は必要?実際どうだったか

    私の初診には、夫も同席してくれました。

    正直、それだけで安心感は大きく変わりました。

    ただ、クリニックの雰囲気としては「必ず同席してください」というものではありません。

    仕事の都合があることにもとても理解があり、

    「来られる日に感染症検査や精子検査をお願いしますね」

    という柔らかいスタンスでした。

    それでも私は、

    先生から直接説明を受けるのと、

    私から「こうらしいよ」と伝えるのでは、

    やはり重みが違うと感じました。

    可能であれば、一緒に話を聞き、現実と向き合い、同じ方向を向いて治療を始められると心強いと思います。

    初診に行く勇気が出ない人へ

    予約する勇気。

    クリニックに入る勇気。

    そこさえ出せば、あとは流れに乗るだけでした。

    私も身構えていましたが、実際は丁寧に説明してもらい、希望もきちんと聞いてもらえました。

    診察券を作ってもらい、

    「これからここにお世話になるんだ」

    と感じた日のことを、今でもはっきり覚えています。

    通院期間が長くなったこともあり、診察券番号は今でも忘れられません。

    不安はゼロにはなりません。

    でも、最初の一歩を踏み出した自分を、あとから少し誇らしく思える日がきっと来ます。

    初診当日の心の動きについて

    この記事では初診の流れや検査内容をまとめましたが、

    実際にクリニックに足を踏み入れた日の心の動きや、予想外の出来事については別の記事で詳しく書いています。

    ▶︎【初診の日、知らない世界に足を踏み入れた】はこちら

  • 初診の日、知らない世界に足を踏み入れた。

    初診の日、知らない世界に足を踏み入れた。

    クリニックに入った瞬間、

    少しだけ空気が違うと感じました。

    静かで落ち着いているけれど、

    どこか緊張感がある空間。

    モニターには、

    治療方法やステップアップの説明、

    妊娠率、施術の選択肢がスライドで流れていました。

    タイミング法。

    人工授精。

    体外受精。

    聞いたことはあるけれど、

    自分とは関係ない世界の話だと思っていた言葉。

    その世界の中に、自分がいる。

    本当に来てしまったんだ。

    知らない世界に足を踏み入れたような、

    ドキドキした感覚でした。

    想像よりも寄り添ってくれた

    診察はまず内診から。

    そのあと、治療方針を話し合う流れでした。

    クリニックはとても夫婦の意向を大切にしていて、

    すぐにステップアップを勧めることはないこと。

    希望があればステップアップもできるし、

    逆に気持ちが追いつかなければステップダウンもできること。

    状態を見た上で、提案はしっかりしてくれる。

    でも決めるのは私たち。

    その姿勢に、少し安心しました。

    内診台の衝撃

    でも正直に言うと、

    一番衝撃だったのは内診台でした。

    カーテン越しで先生の顔は見えない。

    慣れない体勢。

    初めての内診。

    少し痛みもあって、

    「何これ……?」

    と、頭の中が混乱していました。

    これが不妊治療のスタートなんだ。

    そう思った瞬間でした。

    予想外の展開

    そして治療の話に進むのかと思いきや、

    「卵巣に腫瘍が見られます」

    と言われました。

    サイズ的に、妊娠した場合リスクになる可能性がある。

    MRIを撮ってきてください、と。

    頭が真っ白になりました。

    治療をどうするか、という話ではなく、

    まさかの腫瘍。

    良性か悪性かは現時点では断定できない。

    その言葉に、ものすごい不安が押し寄せました。

    結果的に腫瘍は良性でしたが、

    あのときの不安は今でもはっきり覚えています。

    不妊治療を始めるはずの日が、

    思いがけず、別の現実を突きつけられた日になりました。

    夫もまた、初体験

    そして夫もまた、

    初診でいきなり精子検査。

    別室での採精にかなり驚いたらしく、

    「心の準備が追いつかなかった…」

    と後日笑って話していました。

    当時はお互いいっぱいいっぱいでしたが、

    今では少し笑える思い出です!

  • 妊活でリセットがつらい…少量の出血に期待してしまう自分と向き合った話

    妊活でリセットがつらい…少量の出血に期待してしまう自分と向き合った話

    妊活中、生理がくるたびに「リセット」という言葉が頭をよぎっていました。

    排卵日を予測して、タイミングをとって、そわそわしながら過ごす2週間。

    そして迎える予定日前後。

    少量の出血を見つけたとき、私はすぐには諦められませんでした。

    「着床出血かもしれない」

    「妊娠していても出血することがあるらしい」

    そんな言葉を必死に検索して、自分に当てはまる例を探していました。

    少量の出血=リセットとは限らない?

    妊活中は、本当に小さな変化にも敏感になります。

    少しの茶色い出血。

    ナプキンがいらない程度の量。

    「まだ本格的な生理じゃないかもしれない」

    「妊娠初期でも出血する人がいるって書いてあった」

    検索履歴は、そんなワードばかりでした。

    “出血したけど妊娠継続できた人”の体験談を読みあさり、

    なんとか自分もそのパターンであってほしいと願っていました。

    でも、数時間後にはいつもの生理の量に変わる。

    その瞬間、現実に引き戻される感覚がありました。

    妊娠初期症状と生理前症状の違いがわからない

    妊娠初期症状は生理前と似ている、とよく言われますよね。

    ・下腹部の重だるさ

    ・胸の張り

    ・軽い吐き気

    ・なんとなく体が熱っぽい感じ

    少しでも何か感じると

    「もしかして?」

    「いつもと違うかも?」

    と期待してしまう。

    けれど、生理がくると「ああ、いつもの症状だったんだ」と気づく。

    期待して、落ちる。

    また期待して、落ちる。

    その繰り返しは、思っている以上に心を削っていました。

    規則正しい周期だからこそ、余計に「なぜ?」と思った

    私の生理周期は29〜30日前後でかなり安定していました。

    生理痛も、薬を飲むほどではありません。

    だからこそ、余計に思っていました。

    「体はちゃんと動いているはずなのに、どうして?」

    問題があるようには見えない。

    でも結果が出ない。

    生理がくるたびに、振り出しに戻されたような気持ちになりました。

    “リセット”という言葉は、本当にその通りだと思いました。

    1から、またスタート。

    夫に「今回もだめだった」と伝えるつらさ

    排卵検査薬で予測して、通院して、

    タイミングもお互い協力していました。

    だからこそ、「今回もリセットだった」と伝えるのがつらかったです。

    体の負担は、どうしても私の方が大きい。

    でも、夫もまた、代わってあげられないもどかしさを抱えていたと思います。

    私が「通院がつらい」「薬がしんどい」と言っても、

    夫は代わることができない。

    できることが少ないからこそ、

    余計に申し訳ない気持ちもありました。

    妊活は、自分ひとりの問題じゃない。

    そう思うほど、リセットの重みは増していきました。

    それでも、リセットは「ゼロ」ではなかった

    今振り返ると、ひとつ思うことがあります。

    リセット=ゼロではない、ということ。

    排卵できていたこと。

    周期が整っていたこと。

    体は、毎月きちんと働いてくれていたこと。

    それは、何も起きていなかったわけではありません。

    妊活中はどうしても「妊娠したか、していないか」だけに目が向きます。

    でも、その間にも体は準備を続けていました。

    もし今、少量の出血を見て検索している方がいたら。

    その気持ちは、とても自然です。

    期待してしまうのも、諦めきれないのも、頑張っている証拠です。

    リセットはつらい。

    本当に、つらい。

    でもあなたの体は、毎月ちゃんと働いています。

    それだけは、忘れないでほしいと思います。

  • 初めてクリニックを予約した日。

    初めてクリニックを予約した日。

    1年が経ちました。

    「まだ大丈夫かもしれない」と思い続けてきた時間に、

    ひとつの区切りがついたような感覚でした。

    もしかしたら、何かあるのかもしれない。

    でも、その“何か”を

    素人の私がいくら考えても、答えは出ない。

    それなら、

    プロに見てもらう方が早いのではないか。

    落ち込み切ったというよりは、

    1年経って、ふっと吹っ切れた感覚でした。

    夫の一言

    クリニックの話をしたとき、

    少しだけ身構えていました。

    でも夫は、

    「原因が自分かもしれないし、一緒に行こう」

    と、あっさり言いました。

    その一言で、

    受診は“私の問題”ではなく、

    “私たちのこと”になりました。

    パートナーの同意は、

    一つの壁になる人もいると思います。

    でも我が家はそこがとてもスムーズでした。

    だからこそ、

    決めてから受診までは早かったのだと思います。

    クリニック選び

    いざ行こうと決めたものの、

    どこのクリニックに行けばいいのか、全くわかりませんでした。

    知識もない。

    評判の見方もわからない。

    口コミももちろん見ました。

    でも、良い意見もあれば悪い意見もある。

    感じ方は人それぞれ。

    読めば読むほど、決められなくなりました。

    最終的に私が重視したのは、

    ・診察時間が長いこと

    ・仕事終わりでも受付に間に合うこと

    ・通いやすい場所にあること

    当時はフルタイムで働いていたので、

    「通い続けられるかどうか」が何より大事でした。

    治療の前に、まずは“通院”が現実になるかどうか。

    完璧なクリニックを探すより、

    続けられる場所を選ぶことを優先しました。

    予約ボタンを押すまで

    生理周期のどのタイミングで行くべきかも気になり、

    少し検索魔になりました。

    でもクリニックのホームページには、

    「どのタイミングでも受診可能です」

    と書いてありました。

    その一文に、ほっとしました。

    完璧なタイミングを探さなくていい。

    今のままでいい。

    そう思えたことで、

    2人の休みが合う日にネット予約をしました。

    予約してからの気持ち

    予約完了の画面を見たとき、

    覚悟が決まった感覚がありました。

    少しだけ希望が見えた。

    でも同時に、

    何を言われるんだろう。

    もし本当に原因があったら。

    もし何も問題がなかったら。

    いろんな感情が、静かに混ざり合っていました。

    でも一つだけ確かなのは、

    もう立ち止まっていない、ということ。

    あの1年は、

    ここまで来るための助走だったのかもしれません。

  • 妊娠できない…1年経ったら病院に行くべき?

    妊娠できない…1年経ったら病院に行くべき?

    1年経っても妊娠しない。不安になるのは普通のこと

    妊活を始めて1年。

    「そろそろ病院に行った方がいいのかな?」

    でも、まだ自然にできるかもしれない。

    そんな気持ちで、迷っていませんか?

    私もまさにその1人でした。

    医学的には、1年間避妊せずに妊娠しない場合を“不妊”と定義するとされています。

    また、35歳以上の場合は半年が目安になることもあります。

    つまり、「1年」はひとつの区切りと考えられているタイミングです。

    1年のあいだ、何もしていなかったわけではない

    私は排卵検査薬も使っていました。

    使っていたのは

    ドゥーテスト排卵日予測検査薬。

    判定線がとても見やすく、初心者の私でも分かりやすかったです。

    ただ、正直に言うと少し高い。

    当時は「より正確に排卵日を特定したい」と思い、海外製を大量に安く購入して頻繁に使うという方法もよく目にしていました。

    それでも私は、安心感を優先してドゥーテストを選びました。

    薬局で直接購入する勇気は出ず、いつもネット購入。

    薬剤師さんへの質問と承認が必要ですが、Amazon・楽天ではそこまで待たされる感覚はありませんでした。

    それなりにタイミングは取れているつもりでした。

    それでも妊娠しなかった。

    一見問題がなさそうなのに、結果が出ない

    生理周期はかなり安定している方でした。

    29〜30日前後で大きなズレはなく、生理痛も薬を飲むほどではない。

    だからこそ、一見すると「問題はなさそう」に思える。

    それなのに結果が出ない。

    たまたまなのか、

    それとも見えない原因があるのか。

    生理が来るたびに、

    「どうして…?」という気持ちになっていました。

    ネットでは、生理が来ることを「リセット」と呼ぶことがあります。

    排卵日を過ぎて少し期待して、

    ドキドキしながら過ごして、

    結局生理が来る。

    また1からスタート。

    本当に、リセット。

    その通りの言葉だなと思いました。

    だからこそ、

    「本当に排卵できているのか」

    「他に原因はないのか」

    一度きちんと調べてみようと思いました。

    私が1年で受診を決めた理由

    落ち込んで動けなくなったというより、

    1年経ってどこか吹っ切れた感覚でした。

    素人の推測には限界がある。

    だったらプロに見てもらった方が早いのではないか。

    夫も否定せず、

    「原因が自分かもしれないし、一緒に行こう」と言ってくれました。

    それが、背中を押してくれました。

    迷っている方へ

    病院に行くことは、すぐに治療を始めることと同じではありません。

    でも、自分の体の状態を知ることは

    前に進む一歩になるかもしれません。

    私はそうでした。

    (※ 実際の受診までの流れはこちらで詳しく書いています。)

  • 1年の区切り。

    1年の区切り。

    クリニックに行くまでに1年かかった理由

    妊活を意識し始めてから、クリニックを受診するまでに約1年かかりました。

    今振り返れば「もっと早く行けばよかったのかな」と思う気持ちもあります。

    「まだ大丈夫」と思いたかった

    妊娠は、結婚すれば自然にできるものだと思っていました。

    でも、なかなか授からない。

    具体的な治療のことはほとんど調べていませんでしたが、

    「不妊の定義」だけは早い段階で目にしていました。

    “1年経っても妊娠しなければ不妊の可能性がある”

    その言葉が、ずっと頭のどこかにありました。

    でも、まだ1年経っていない。

    もう少し様子を見てもいいかもしれない。

    そうやって、「まだ大丈夫」と思いたかったのだと思います。

    占いに揺れた夜

    無料の子宝占いも、何度かやりました。

    「今すぐではないが、授かる可能性は高い」

    そんな結果だった気がします。

    “今すぐじゃない”ことに少し落ち込み、

    “可能性は高い”という言葉に少し安心し、

    でも「所詮は占い」と自分に言い聞かせ、

    それでも心のどこかで「じゃあ具体的にいつなの?」と期待していました。

    いいことだけ覚えていたいのに、

    不安のほうが強く残っていた気もします。

    必死だったのだと思います。

    傷つきたくなかったし、でも希望は持っていたかった。

    SNSと、ざわつく気持ち

    その1年の間、周りの妊娠報告を目にすることも増えました。

    SNSでの報告。

    LINEでの報告。

    2人目ができた、という話。

    心から「おめでとう」と思いたいのに、

    ほんの少しだけ胸がざわっとする。

    そんな自分が嫌で、

    でもその感情をなかったことにもできなくて。

    スマホを閉じては、また検索する夜もありました。

    見ない、という選択

    インスタのストーリーは、いつの間にか見なくなりました。

    キラキラした投稿。

    子どもとの日常。

    私は今、自由で楽しい生活をしているはずなのに、

    「子どもができないから、この生活なのかもしれない」と

    どこかで比べてしまう瞬間がありました。

    今の幸せまで否定されるような、

    少しむなしい気持ち。

    だから、見ないことにしました。

    逃げではなく、自衛でした。

    ストーリーを見なくなってから、気持ちはかなり楽になりました。

    妊娠したわけではないので、

    心が完全に晴れたわけではありません。

    でも、病むほど落ちることはなくなりました。

    何も変わっていないようで、

    私の中では大きな変化でした。

    立ち止まっているように感じたあの1年。

    でも今思えば、

    私はちゃんと悩んで、迷って、考えていました。

    現実と向き合う準備をしていた時間。

    そしてやっと、

    クリニックの扉を開けました。